日経の今週の見通し

為替 円相場、軟調に推移

 今週の円相場は軟調に推移するとの見方が多い。日米の金利や景気格差に着目した円売り・ドル買いが持続するとみられるためだ。ただ、ファンド勢のドル買い持ち高は依然膨らんでいて、目先のドルの上昇余地は限られているとの見方も少なくない。市場参加者の予想は1ドル=110?113円台に集中している。

 今週最も注目されているのは、20、21両日のグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長の米議会証言だ。先週発表された6月の消費者物価指数、卸売物価指数ともに前月比横ばいとなりインフレ圧力の後退を示す内容だっただけに、改めて利上げの継続姿勢を打ち出せばドルに買い安心感(→円売り→円安)が広がる可能性がある。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録も注目材料。

 一方、円売り材料として意識されているのが混迷を深めている日本の政局。郵政民営化法案が参院で実質審議入りしており、法案の否決の可能性が高まるような動きが出てくれば、「構造改革の頓挫」と受け止める外国人の円売りを誘い、円安に振れる場面も予想できる。

とすると、円安かな???